2024年6月16日 / 最終更新日時 : 2024年7月3日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 第三者の審級と「心の中の半天狗」 ちょっと昔に「心の中の植松」みたいなことがSNSで言われていましたが、「植松的なもの」というのは「鬼的なもの」であって、鬼滅の刃の文脈でいうなら「首を叩き切られる側」。しかし「植松的な鬼」は雑魚鬼の次元なの […]
2024年5月3日 / 最終更新日時 : 2024年7月3日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 「原初と状態」とユマニスム 数年前に亡くなった文化人類学者のデビッド・グレーバーと、考古学者のデビッド・ウェングローによる著書「万物の黎明」は、人類学と考古学の視点から歴史を再解釈し、ヨーロッパ中心の歴史観を覆す新しい人類史です。 たとえば幾つか挙 […]
2024年5月3日 / 最終更新日時 : 2024年6月9日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 消えゆくアジール 直接体験と非思量 福田恆存の「一匹と九十九匹と」は、政治と文学の役割について深い洞察をしています。彼は、政治が救えない群れからはぐれた一匹の羊、つまり社会の枠組みから外れた個人のために文学が存在すると述べていますが、 この比喩は、ルカによ […]
2024年4月22日 / 最終更新日時 : 2024年5月1日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 タウマゼインと「神の声」の喪失 ジュリアン・ジェインズ(アメリカの心理学者)は、彼の著書『神々の沈黙-意識の誕生と文明の興亡』で、意識の起源についての革新的な理論を提唱しました。 彼は、意識の起源は約3000年前にさかのぼり、それ以前の人間は古代文明で […]
2024年3月21日 / 最終更新日時 : 2024年6月6日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 剛毅果断と事なかれ主義 「自分の頭で考える」とは? Twitter(X)を見ていて感じるのは、やっぱりインテリ、学者、アカデミアのような人たちだけに任せていたら、社会はどんどんおかしくなる、ということですね。Twitter(X)の醍醐味、生命力は、市井の人の語りの多様さと […]
2024年3月21日 / 最終更新日時 : 2024年4月14日 tukinowaguma パーソナリティ(人格)障害 父性の弱体化 逆支配と応用ギルトトリップ 今回は、先にフーコー、ルークス、ルーマンの権力論について、そして次に「疑似イノセンス」~逆支配、ラストに「応用ギルトトリップ」という視点から考察した記事を書いています。 では先に一曲紹介、長瀬有花さんで「とろける哲学」で […]
2024年3月9日 / 最終更新日時 : 2024年3月21日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 政治的野蛮さ 意味と身体性 コロナ以降、さらに生真面目さと潔癖主義が加速しましたが、なんか個人がやらかす度に学級会で反省会やらされてるみたいな空気感にみなが嵌って、滑稽なショーをやってる感じです。 「社会学者が教え子に..」みたいなニュースも興味が […]
2023年12月31日 / 最終更新日時 : 2024年1月4日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 質的・個別的なるもの 「解釈」と「前提」を問うこと エドマンド・リーチは、呪術の効験は、隠喩(メタファー)を換喩(メトニミー)に取り違えるというところに由来すると捉えました。つまり、あるものを別のものに例える隠喩を、あるものと深く関係しているもので置き換える換喩として理解 […]
2023年12月31日 / 最終更新日時 : 2024年1月11日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 「配給されたもの」と「自ら生えるもの」 田村さと子先生の授業でテキーラを飲んで詩を味わった身からすると、大学における自由の幅を身をもって拡大して見せる講義の実践には敬意を払いたいと思いますが、「配給された自由」というか許可されて食う鍋の味は美味い […]
2023年12月31日 / 最終更新日時 : 2024年1月20日 tukinowaguma 社会心理学・社会学・人類学 去勢と通過儀礼 フロイトの発達段階は、学問的に様々な疑義があります。それらが決して主観的な否定ではなく、研究によって事実とは食い違うことが多々あるということです。私はフロイト及び精神分析では全く不十分だと思っています。 それは思想的なも […]