コトバと音と身体 意識の振動効果 ACと失感情障害 アレキシサイミア
今日は「コトバと音と身体 意識の振動効果」をテーマに幾つかの歌・曲の紹介と、その後に続けて「ACと失感情障害 アレキシサイミア」をテーマに記事を書いています。
「第2節 体感音響振動の効果」 より引用抜粋
「1.聴覚振動心理」
人間の聴覚器官が耳であることは言うまでもないが、音の知覚が耳だけでなく身体全体で感じとっているものであることは、多くの文献でも指摘されており、周波数が低くなる程、身体で感じとっている比率が高くなるとも言われる。
近くで打たれる大太鼓の音が腹に響くのは、低音域音響エネルギーが人間の身体を振動させているのである。これらは、それと意識されるものから、無意識の中に感じとっているものまで、多くのものがある。– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元⇒ http://www.bodysonic.cc/bodysonic/bs_1_2.htm
まず「倉橋 ヨエコ」さんの歌を幾つかピックアップして紹介します。以前に紹介したブログ読者の「よちさん」から勧められ、改めて聞き直したらとても良かったので今回紹介することにしました。
倉橋 ヨエコ:(1976年生まれ)愛知県出身のシンガーソングライター。2008年”廃業宣言”で公の場からスパッと去った彼女。現在どうしているのかはよく知らないですが、非常に独創的な曲を創る人で、現在もコアなファンの多い方です。
万人向けの曲ではないですが、個人的には「天才」だと感じたアーティストの一人です。溢れるような感性・詩の世界ですね。歌詞・メロディ共に、どちらかと言えば女性向けの歌ですね。
夜な夜な夜なFull.
「音は身体全体で感じている:大橋 力×中村桂子」 より引用抜粋
大橋 力(文明科学研究所 所長)中村桂子(JT生命誌研究館館長)
(前略)初めて中村さんとお目にかかった頃、EXPO’85のテーマ「人間・居住・環境」 を巡って、連日のように議論に明け暮れていた日々を懐かしく思い出します。
現代科学技術がもたらしている危機に立ち向かう最大の武器が、実は現代科学技術に 他ならないというパラドクス。そして、主に西欧文明が育んだ現代科学技術の 限界を 克服する叡智が、日本を含む非西欧文化圏に暗黙知・伝統知として高密度に現存している幸運。
対談でお話したハイパーソニック・エフェクト(人間の可聴域上限をこえる高周波成 分を豊富に含む音が、脳の基幹部を活性化してポジティブな生理・心理・行動を導く 効果)の研究は、まさに当時、蒔かれた種から育ってきたといえるでしょう。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
音楽には様々な効果がありますが、その本質は振動・ゆらぎの共鳴・共振にあります。無意識は内的な自然界であり、それは「ゆらぎ的なバランス状態」であることが自然状態なのです。
「音楽・音」は「様々な無意識層」に響くことで、その部位と共鳴・共振させ、「ゆらぎ的なバランス状態」に修復させたり活性化させる穏やかな自然作用があるんですね。以下、よちさん超お勧めの「芸能山城組」の楽曲も凄く良かったので紹介します。⇒ 芸能山城組 – AKIRA (ANX Remix)
今回のテーマに関連するを扱った記事のリンク張っておきますね♪
➀ 美女・美少女 ロックギターcover・ドラム演奏リズム・振動と抑圧の解放と癒し
➁ 秋に聴きたい綺麗なギター弾き語りの名曲(洋楽版)
➂ 心身に躍動を♪ ジャズピアノとドラムのリズムとポジティブな名言
ACとアスペルガーと失感情障害( アレキシサイミア)
P. E. シフネオスは「自身の感情(情動)への気づき・内省及び表現(言語化)が不得意で、空想力・想像力が乏しい状態」をアレキシサイミア(失感情障害)と定義しましたが、
自身の中に感情の自然バランスと躍動感が失われ「興味・喜びの減退」の一定状態が継続されるのが「うつ病」ですが、「自分の感情や身体感覚に対して、無関心・無頓着で、他者から見て感情が無いように見える感情鈍麻・無感動的な一定状態」を、アレキシサイミア(失感情障害)と言います。
これは自分の感情が、明確な分化を遂げていないために、 実際は何らかの感情があるんだけど、本人にも自分の気持ちがわからないのです。
アスペルガー症候群には、「相手の気持ちが分かりにくい」だけでなくアレキシサイミア(失感情障害)が先天的にあるもので、アスペルガー症候群の方は、「生きにくさ」による2次障害によって「うつ病」などの精神疾患を引き起こすことも多いのですね。
AC(アダルトチルドレン)は後天的なものがメインの「機能不全状態」であり、その中にはアレキシサイミアと同質の症状に発展するケースもあります。
これを脳科学的みると、「感覚や感情=感性」に関連する脳幹部・大脳辺縁系と、「認知や言語=理性機能」に関連する大脳皮質との「伝達機能障害=バランス異常・機能不全」が生じている、そして、脳の右大脳半球側に機能不全、及び大脳半球の左右機能の連携に解離がある、とも考えられるわけですね。
これを「自我」という主観的な感覚で言いかえるならば、「知・情・意」が分離的で自我形成不全のまま成長し「我慢したまま」現実に過剰適応すると、バランスを欠いた「硬直性の強い自己統合」が強化され、
やがて「我慢しているのさえ感じなくなってしまう」= 失感情症(アレキシサイミア)や身体表現性障害などになっていく、というわけですね。
ではこれを、「緊張と弛緩のバランス」という「筋肉」の角度から見てみると、「筋肉を緊張させて感情を抑え込む」ことが継続された結果、「緊張」が当たり前になり、硬直化した状態に「慣れて」しまい、身体感性による自覚が麻痺化し「無自覚化=無意識化」している、とも言えるわけです。
そしてヒズミが蓄積され心身が限界点になると、心身が「修復=最適化」しようとして様々なサインを出し始めるわけです。ですが「その受け取り方」を間違え、バランスを欠いた状態で認知の歪みのままで暴走すると、さらに悪化する、というわけですね。
「聴心記〜対人関係療法専門@三田こころの健康クリニック」より引用抜粋
アレキシサイミアの情動コントロールの障害と情動解消行動は、おもにネガティブな刺激に対する処理の低下によって引き起こされます。
この対処行動は乳児期に母親のモデリング(観察学習)や直接的な指示(躾や介助)を通して身についていくものですが、この環境要因との相互作用であるプロセスが阻害され情動認識と情動処理がうまくいかず(不安を抱えられない)情動コントロールが障害された状態が「アレキシサイミア」ですよね。
この情動(短時間の心の動揺)の持続が「感情」と呼ばれ扁桃体によって「好き・嫌い」「快・不快」などの価値づけが行われ、これを情動価と呼びます。この情動価によって接近や回避などの対処行動が生まれます。(たとえば「怖れ」の情動価は「戦うか」 or 「逃げるか」)
感情にはもう一つ、身体的・認知的な状態である覚醒度の次元もあり、アレキシサイミアと扁桃体など辺縁系の反応性の低さの関連も知られています。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
もうひとつアレキシサイミアに関連する参考PDFを紹介しておきますね。
アレキシサイミアには他者理解・表象能力の障害の関与が推察され、この推察は表情認知・他者理解の障害を示すアスペルガー症候群だけでなく、統合失調症・境界例・サイコパスなどの高アレキシサイミア傾向などからも支持される。 参考PDF 心身医学と,自己・他者の心の理解の脳科学