反転から復活へ

 

今後世界はどこに向かっていくだろう?「もはやもどらないあの世界」的な、哀愁の旋律が人間の世界に静かに響いている、重く暗く硬直した世界です。

 

そして何万という方々が亡くなり、今後もっと増えるでしょう。「別れ」は悲しいものです。しかしどんな人、物事にも別れは訪れます、自分の肉体でさえ一時の借り物、いつかはこの地上とお別れです。

 

では一曲、カーペンターズ「青春の輝き」、ギターcoverです。

 

 

コロナによって世界が終わるのかのようなムードが一部で漂っている、そんな今日この頃です。そして以下のツィートにように、確かに世界はもう終わりなのです!

 

 

疫病だろうと戦争だろうと、その直後は一時的に何かが変化しても、ニンゲンは結局同じであり、メンバーが入れ替わっても結局変わらないニンゲンたちの性質によって、再び同じ社会を回していくことでしょう。

 

都市・都市近郊においては第四次産業革命はより加速し、伸びる職種、衰える職種とか、働き方のスタイルなどは部分的に変化していくが、

 

ニンゲンの論理、ロジカルな運動は自我運動であり、自我それ自体はマクロな循環をもたらすような創造性を持たず、思考機械としてのニンゲンの能力はAIに引き継がれ、AIがニンゲン2.0となっていくだろう。

 

そしてニンゲンを引き継いだAI(進化系ニンゲン)と、生き物としてのヒト存在が葛藤する時代に入り、形而上におけるヒトの死が現実となる日も来るかもしれない。

 

ニンゲンはヒトから生まれたが、AIはニンゲンから生まれた純粋なニンゲン思考機械であり、「AIはヒトを永遠に理解できない」という構造性を持つため、

 

イキモノとしての不可解な無形のゆらぎを生じさせるヒト存在を、「秩序を乱す脅威のノイズ」として捉え、純粋ニンゲンシステムに対する障害として排除しようとする可能性は存在する。

 

今や旧ニンゲンですらそうなのだ、まして純粋ニンゲン2.0ならさらに徹底してそうするだろう。まぁ未来の霊感はこのくらいにしといて、現実に話を戻しましょう。

 

コロナによってもちろん景気は悪くなるでしょう、しかしその影響を最も受けるのは主に弱者で、コロナ後しばらくしてから自殺者も増えてくるでしょう。( 災害の最中~直後は自殺者数は減少する傾向がある

 

結局コロナは弱者に厳しい結果をもたらすでしょう。

 

 

「コロナは貧しい人から犠牲に」ハーバード大教授が不都合な真実を警告

米の新型コロナ死者、なぜ黒人が多いのか

 

コロナによって人々の自他境界が強化されるのは一面的には良くても、それと同時に、コロナの影響でパーソナルスペースが広くなり多様な交わりが減るため、「他者」が前よりも遠くなっていくでしょう。

 

多くの人々が前よりも経済的に精神的に余裕もなくなり、安心を求める状態になるので、「安全かつ信頼でき負担がかからない者」としか積極的に関わらない傾向に向かい、弱者はますます外部化されるでしょう。

 

コロナはニンゲン界の変革に何の協力もしない。全く異なる無意識の運動性でニンゲン界を通り過ぎていく。

 

そして「場」が危機的、機能不全に陥る時、人々の防衛機制はより低次になりやすく、「極端さ」や攻撃性が増す傾向になりますね。

封鎖で増加する虐待 24歳男が犬をオーブンで焼いて逮捕(米)

 

また欧米におけるアジア人差別に関しても芳しくないニュースがいくつ出てきています。

 

〇 2歳と6歳含むアジア系家族、新型コロナのヘイトクライムで刺される。広がるアジア系アメリカ人への差別と暴力

「ポケモンを埋葬」 仏の司会者、中国行事に差別発言か

 

以下↓の記事によれば、アメリカではわずか1週間673件差別によるせなどの被害が報告されています。中国系38%、韓国系が16%、ベトナム系が7%、台湾と日系が5%で「4分の3が女性」とのことです。⇒  米でアジア系住民へ差別深刻 新型コロナウイルス影響か

 

まぁ欧米も結局は、こういうことなんですね。

 

ico05-005 いいか、あいつらのモラル、あいつらの倫理、そんなものは悪いジョークだ。トラブルになりそうになったらすぐに捨てちまう。世の中がそうさせてくれる時だけ、あいつらは善人なんだ。見せてやる。いざって時には、あの文明人どもは共食いするだろうよ。  byジョーカー

 

ですが以下のドイツの子供たちの記事のように、まだ可愛げを感じるものもあります。「欧米の教育を受けたはずの大人たち」の方がむしろ酷いですね。⇒ ドイツで「コロナ」とからかわれた日本人の“反撃”

 

まぁとはいっても日本も似たようなものですが、東北大震災の時もそうだったし、今もまだこんなことやっています。⇒  京産大に脅迫・殺害予告の電話やメール 新型コロナ集団感染で

 

結局どこの国でも「一定数はそういう人々がいる」、もしくは危機的状況や利害対立によらずとも、思想・個々の善悪の価値基準、宗教などによって、人は何らかの暴力性や排他性などの排除の心理に陥る生き物であるわけです。

 

人間は常に不完全ではあるけれど、こういう時こそ「We Are The World」を歌いたい、そんな気分です。

 

しかし「三密&社会的距離」を守るなら「We Are The World」は歌えない、と思ったらそんなことはありませんでした、見事に一人で歌っている人がいるじゃないですか!

 

これぞコロナに負けない「We Are The World」、しかも凄く上手いです、気に入りました♪

 

 

欧米にもいろいろ問題はありますが、しかしドイツは「価値」への理解が深いですね、

 

以下のリンクのニュースにもあるように、こういうところは流石だなぁと思います。(まぁ国策としてそれを行うことの背景には、合理的な判断として政治的・経済的なものが働いていたとしても)

 

ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援

 

ドイツよ、こんなん言われたらほれてまうやろ~

 

経済、物質面だけが先進国化した中国とはこうゆう部分が圧倒的に違うなぁと思いますね。

 

政治的判断がどうこうではなくて、この危機にあって芸術を守ることの意味、それを理解しているのであれば、世界は「ヒトは死んだ(形而上において)」の絶望世界にはならないでしょう。

 

とはいえ、ドイツにも残念な部分はもちろんあります、人類は「良くも悪くもみな兄弟」、ということですね。⇒ 独国境付近で仏人へのコロナヘイト激化 卵投げ付けられる例も

 

世界の国々にはそれぞれに長所も短所もありますが、「文化的バイアス」というのはミームの作用で、どの文化圏においても、物事を価値判断するその前提には純粋客観性、純粋な公平さなどなく、文化的な偏りがあるわけです。

 

その文化圏での文化的嗜好に合うか合わないか、その文化圏での規範に合うか合わないか、それが基準なんですね。ですが生き物としてのニンゲンを見るのであればデフォルトは大差ないわけです。

 

例えばA国よりB国が早く先進国になったというだけで、B国の生活の物質的な豊かさや技術面だけ見ていれば何だか優れた進化的存在のように見えますが、

 

社会環境の差をデフォルトに戻し、同じ設定で平等に「ただの個体」としてみれば、

 

実際はマサイ族の方がずっと優れた心身・生きる知恵を持っている、という程度の差しかないものでも、「物凄く差がある(我々が優位である)」と思い込めてしまうのが、「文明」の錯覚が生む「先進」の思い込みなのです。

 

ニンゲンは動物や非文明的なものを笑いますが、文明だの科学だの学問だの何だのいったところで、未だ「猫」の足元にも及ばないのです(笑)。

 

 

ポツンと一軒家」のような山奥に住む人々は、その多くが先祖代々の長い歴史の文化的財産を有していますが、

 

大地のルーツに根差したアイデンティティは、型は古くてもシッカリとしていて豊かさがある。全くブレないまま独自のアイデンティティを有しているその姿には、「取り残され分離したニンゲン」のようなもの悲しさがない。

 

都市文明には優れた技術とニンゲン的な豊かさはあるが、ポツンと一軒家のような「ただ生きる」ことの中には、ヒトの知恵、ヒトの生活の豊さがシッカリとあるように、

 

ヒトの知恵や技術は「、ただ生きる」ことを目的にした者にとっては誰にとっても役に立ちます。「ただ生きる」とはいっても呼吸だけしているということではなく、その生活はシンプルでもとても奥が深いのです。

 

生きることだけで十分奥が深い、それだけで十分過ぎるほどに。だがニンゲンは「生きる」ことだけでは満足しない。それは生きることの深さを失ったゆえなのです。

 

コロナ後にも弱者に優しい世界は来ないでしょう。「上」が前より力が落ちても、あるいは混乱に乗じてルサンチマンで引きずり落としても、そのやり方では弱者が幸せになることはないのです。

 

仮にルサンチマンで破壊した場合、その後の世界は弱者にも誰にも優しくはない、むしろより強力な権力(絶対強者)による圧制を誕生させるでしょう。

 

また仮に、暴力的に上下を逆転させても、今度は前弱者が前強者と同じことをやるだけで、苦楽の比率は何にも変わらないでしょう。

 

恨みと復讐の成就を、さも高尚な思想だと思い込んでいる一部のニンゲンの愚かさゆえに、やったらやり返すの連鎖が延々と続き、ニンゲンは今日も明日も未来も同じことを継続し続けるわけですね。

 

そういうことにエネルギーを使っても創造は生じません。 そんな不毛なことよりも、まずは「みなで歌を歌える世界」に戻したいですね。

 

以下に紹介の、デンマークの学生が伸び伸びと歌う動画、素晴らしいエネルギーです、アジアも欧米も再びこういう風に復活することを祈っています。

 

Ollerup efterskole students sing Bohemian Rhapsody