光と影 線維筋痛症とレディガガ
世間は3連休ですが、強い勢力を保ったまま台風18号が本土に接近中ですので、雨・風の災害に巻き込まれないように十分にお気を付けくださいね。
今日は「一般ニュース」「歌・旋律の癒し」のカテゴリー記事の更新で、レディガガさんと線維筋痛症がメインのテーマですが、
レディガガさんが線維筋痛症を患っていたことを最近聞いて驚きました。彼女は東北大震災の時は3億を超える寄付をしてくれたほどの日本好きな方です。
以下に紹介の動画は、メキシコのサン・ルーカスにある男子児童養護施設に訪問した時に、少年たちの目線で歌いだしたレディガガさんのアカペラの動画なんですが、ステージの上ではなく、こういう自然体のままであるときのガガさんの生の声の力、凄いです。
Lady Gaga sings ‘Born This Way’ at Foster Home in Mexico
ガガさんは子どものころ、性格が変わっていて奇抜で目立っていたため、ずっとイジメにあっていたようです。そして長年にわたり摂食障害・うつ病・不安神経症に苦しんだ過去を告白しています。
ガガさんは11歳当時にジュリアード学院の音楽部門に合格します。ジュリアード音楽院といえば「2016年 世界大学ランキング・舞台芸術部門」のトップなんですが、ここにはあまり関心がなかったようで入学を辞退しています。
その後世界で20人しか早期入学が許されていなかった、ニューヨークのティッシュ・スクール・オブ・アート(ニューヨーク大学の芸術学部)に17歳で入学するも、
ここでもイジメに合い僅か一年で退学、その後は薬物中毒になるわけですが、まぁ天才がゆえに苦しんだ方なんでしょう。
またガガさんといえば過去のレイプ被害によるPTSDの発症もよく知られたニュースですが、まさか線維筋痛症まで患っていたとは知りませんでした。
「ガラスの破片が全身に流れるような痛み」ってどれほどの苦痛でしょうか。よくあれだけの激しいライブパフォーマンスをやってこれたなぁ、凄くキツかったんだろうなぁ、と思います。
以下に二つのツィートを続けて紹介します。
難病指定されていなので、患者は激しい痛みと疲労に就労することはもちろん、日常生活も送れませんが公的補助は一切ありません。線維筋痛症で障害者認定を取ることは極めて難しいです。欧米では認定されると生活補助が受けられます。国にはぜひ重症患者へのなんらかの支援をお願いしたいです。
— 月夜野亮 (@tsukiyono99) 2017年9月13日
良い機会なので、線維筋痛症について超絶簡単にまとめてみました〜。原因不明の痛みに苦しむ方や、色んな方に少しでも届きますように〜!ちなみに個人的な症状なので参考程度にしてね! pic.twitter.com/laimVqjMZb
— じょうじ (@jyouji66) 2017年9月13日
日本の場合人口の0,1%程度以下であることが「指定難病」の条件で、線維筋痛症は日本では推定で約200万人いるとされているため、指定難病の扱いはされていない難病のひとつです。
そして岐阜ご当地タレント・モデル、塚本明里さんもそのひとりで、本人のブログの関連記事を以下にリンク紹介しておきます、その記事には動画も貼ってありますので参考にどうぞ。
塚本明里さんのブログ⇒ まじめに、線維筋痛症の話。
原因がまだ完全にわかっていないために診断も難しく治療法も確立していない難病で、同時に社会的な支援も不十分な状態です。
この病気のメカニズムがもっと解明されることを望みつつ、そして周囲の理解と同時に社会的支援の向上を含めて患者さんたちがもっと楽に暮らせるようになればよいですね。
2019/4 追加更新
「ストレス下での持続的な筋緊張が慢性的な痛みにつながる仕組みを解明 ~筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症における痛み発症・維持のメカニズム~」 より引用抜粋
名古屋大学大学院医学系研究科機能組織学分野の 木山 博資(きやまひろし)教授と愛知医科大学医学部の 安井 正佐也(やすい まさや)助教の研究グループは、
九州大学大学院薬学研究院の 井上 和秀(いのうえ かずひで)教授らとの共同研究で、
原因不明の過度の疲労感や慢性的な痛みにより日常生活に困難が生じる筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)や線維筋痛症(FM)で見られる異常な痛みの原因のひとつとして、
通常では、意識しない固有(深部)感覚※1の持続的で過剰な興奮が、脊髄内の反射弓※2に沿って、ミクログリア※3を活性化させ、
これにより慢性的に痛みが生じていることをモデル動物を用いた実験で明らかにしました。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元⇒ ストレス下での持続的な筋緊張が慢性的な痛みにつながる仕組みを解明 ~筋痛性脳脊髄炎/線維筋痛症における痛み発症・維持のメカニズム~
線維筋痛症の治療には薬物療法以外ではヨガ、マインドフルネス、認知行動療法などが推奨されています。以下、柏駅前なかやまメンタルクリニックの「線維筋痛症外来」のページを引用紹介です。
「線維筋痛症外来」 より引用抜粋
線維筋痛症など慢性化した痛みの患者さんは、急性痛と違い、島皮質、前部帯状回、扁桃体、前頭前野(図1参照)などの気分や意欲、行動、判断をつかさどる脳の部位に障害が生じてしまっており、
これにより痛みが慢性化してしまうことが知られています。この部位に働きかけて機能を整える治療として、当院では医療用ヨーガ、マインドフルネス、認知行動療法を積極的に取り入れています。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元⇒ 線維筋痛症外来
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