「意味」も「価値」も感じれない人生の中で
人はみなそれぞれの今を生きていますが、自分で今を創造的に楽しく生きれる力がある方もいれば、そうでない方もいます。
心・精神のバランス異常には状態の多様性があり、かなり回復へ向かっている人もいれば、今「在る」ことが既に限界状態の苦しさにある、そんなギリギリの人もいます。
体を動かすこと自体が苦しい人もいれば、何もやる気がおきない人もいます。自身は健康でも「周囲に苦しまれている方がいる」という方もいます。
心・精神のバランス異常に至った過程も人それぞれであり、その重さのレベルは相対的です。重度のバランス異常・機能異常の状態に置かれている人も沢山いるでしょう。
そういう方のために、記事で個別に専門のプロの治療などを紹介したりもしていますが、現時点ではまだまだコンテンツ作成が追い付いてはいません。
具体的な治療が早急に必要な方というのはいますが、どの程度専門治療を活用されているのかは人それぞれです。ですが壊れるまで一人で悩むのではなく、お金がない方は、まず「無料相談」などから活用してみてくださいね。
以下「日本いのちの電話連盟」より引用
毎月10日、フリーダイヤルの日
いのちの電話では、毎月10日にフリーダイヤル(無料)の電話相談を受け付けています。 「いのちの電話」は、生活の困難やこころの危機を抱えながら誰にも相談できないで、 一人で悩んでいる人のための相談電話です。
今まで苦労して努力してきたあなたが、すぐに満足できる解決は出来ないかもしれません。 つらい経験を話すだけでも重荷は少し軽くなるものです。 思いがけない生きるヒントや必要な情報が見つかるかもしれません。
とにかく一人で悩まずに、お話ください。名前を告げる必要はなく、 秘密は厳守します。 養成研修を終了し、認定を受けた電話相談員がご相談に応じま
す。●日時 毎月10日午前8時から翌日午前8時まで
電話番号 0120-738-556
引用元 ⇒ 日本いのちの電話連盟
「自己肯定感」を殆ど感じれない人々と回復への過程
生きる意味とか価値とかを求めなくても、社会の中で役割を得、様々な肯定的な価値を周囲から与えられ得られたならば、殊更求めなくても 存在し活動しているだけで世界の方から色々とエネルギーや機会を与えてくれます。それが自然と生きるエネルギーになるわけです。
ですが世界には「意味」「価値」「機会」を一切与えらず、ただエネルギーを奪われるだけのような「場所・状態・時」があり、自己肯定感を殆ど感じれず、 「社会的な最低限の承認欲求」それ以前の段階でつまづいて負のスパイラルに落ちていく人も多くいます。
実の親からさえ「ただ在ることの喜び」を一切与えらす逆にどんどん奪われる人もいます。生まれた時から親さえいない人、生まれた時から五体満足ではない人・生まれた時から衣食住の最低限の生活環境さえ持てなかった人も沢山います。
その重さも深さも広さも違う「この時 この場所 この状態」からヒトはスタートし、それぞれの意味を見出して創造していくしかないのです。
ただ逆に、「シンプル・イズ・ベスト」って感じに「感性的な理解」一辺倒だと、感受性の豊かな人の場合は見解が際限なく広がり、境界を簡単に超え、その結果、カオスに陥ったり時に自己を見失い、存在の調和バランスを失う、ということがあるので、
学問的なカッチリした理屈でそれを定義し、メカニズムやパターンを捉えておくことは、迷子にならないための「地図」の役割にもなるんですね。なので専門家の仕事も必要なわけです。
理性的アプローチと感性的アプローチは、相互補完的に調和して働くことで、短所を補い合い、総合力としての理解を深め広げることが出来るんですね。
これって心と体も同じですね。交感神経・副交感神経のバランス、筋肉の緊張と弛緩のバランス、などにしても、どっちかが悪いとか良いとかいうわけではなく、どっちも必要だけどバランスを崩すと色々問題が起きてくるわけで、ネガティブやポジティブな感情にしたってそうですね、
ネガティブ一辺倒で狂気に向かう人もいれば、ポジティブ一辺倒で狂気に向かう人もいるわけです。ストレスだってそうですね、必ずしも悪い作用というわけでもなく、ストレスがあるからこそ育つものだってあります。痛みや苦しみだってそうです。
「楽」と「快」だけしか求めない自由って、結果的には地獄と同じ姿になるでしょう。
先天的な様々な機能・メカニズムは、みな意味があって備わっているんですね、だから一方を排除するような偏ったアプローチではなく、バランスを保ちつつ全体を育てるアプローチが必要なんです。
そうすると世界の見つめ方もバランスしてくるんです。そしてこのバランス状態をさらに高めてくれるのが「ストレス」と「干渉」なんです。まぁ限度・限界はもちろんありますが、内的な状態次第では「ストレス」も「干渉」も逆にプラスに働きます。
ですが「内的な状態」が機能不全だったり、不調和だったり硬直性の強い状態である時は、「ストレス」も「干渉」も逆にマイナスに働きます。
これは正確には、「ストレス」を感じさせる対象・現象や、外的な「干渉」が、本当にマイナス作用だけしかない、ということは少なく、実際は「対象・現象がマイナス作用に感じられることが多くなる」と言った方がよいでしょう。
自己の癒しと存在の調和回復に向かう時は、マイナス作用から一旦離れていた方が良く、まずは「ただ在る」ことへの自己肯定感を回復させます。これは自然自我の回復なんですね。なので「個」を重視します。
そして内的に調和バランスが回復して、「自己実現」に向けて世界と関わっていける気力が出てくる段階になったら、「ストレス」も「干渉」も含めて「同時に在る」という、シッカリしたバランス状態へ向かっていきます。
これは社会的自我の調和回復ですね。なので「自他」を含めての全体的な調和を重視します。