脳科学・遺伝・精神の病に関するニュース

 

脳科学・遺伝・精神の病というこの三つの分野には共通点があります。それはこの三つの分野は日々研究が進められていますが、未だに多くの謎や不明な要素が数多くある分野とういう共通点です。

 

今までは信じられていたことが否定され新たな真実が発見されるということは、特にこの三つの分野ではこれからも続くでしょう。

 

 

 

「100年ぶりに脳の主要な記憶神経回路の定説を書き換え-海馬に新たな記憶神経回路を発見、記憶形成の謎解明へ大きく前進-」 より引用抜粋

ポイント

•海馬のCA2領域を多角的かつ正確に同定

•海馬で新しいトライシナプス性の記憶神経回路を発見、古典的定義を覆す

•神経系変性疾患や精神神経疾患メカニズムの解明に貢献

要旨

理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、マウスを使い、脳の記憶形成の中枢である海馬[1]の部位で最も解明が遅れていた領域「CA2[1]」を多角的な手法を使い正確に同定しました。

さらに、CA2を介した新しいトライシナプス性[2]の記憶神経回路を発見し、逆に、存在すると主張されてきた回路が、 は存在していないということも証明しました。

これは、理研脳科学総合研究センター(BSI、利根川進センー長)RIKEN-MIT神経回路遺伝学研究センター(CNCG利根川研究室の小原圭吾リサーチサイエンティスト、

ミケレ・ピグナテーリ博士研究員、アレックス・リヴェスト博士研究員、利根川進センター長(米国マサチューセッツ 科大学、CNCGディレクター)などが、理研バイオリソー センタの小幡裕一センター長らと行った共同研究成果です。

 – 引用ここまで- (続きは下記リンクより)

引用元⇒ 100年ぶりに脳の主要な記憶神経回路の定説を書き換え-海馬に新たな記憶神経回路を発見、記憶形成の謎解明へ大きく前進-

 

脳や記憶のメカニズムって複雑ですので、難しい専門用語や、ビッシリ詰まった固い長文ではなかなかわかりにくいと思います。より専門的な海馬の知識の参考には以下のサイトを紹介します。 海馬の基礎知識

 

 

 

【プレスリリース】2014年01月03日― 統合失調症患者のな病態の理解に大きな手がかりを与える研究の成果

詳細は下記PDFよりご覧ください。 

参考PDF ⇒ 統合失調症患者の神経細胞でレトロトランスポゾン配列が増大―― 統合失調症の病態理解への大きな一歩 ――

 

統合失調症だけでなく、「うつ」や他の心・精神の病に関しても脳だけでなく遺伝からの科学的研究が進められ、様々な新事実や研究結果が報告されています。以前に書いた記事でも新たな研究結果を紹介しました。詳細は以下リンクよりどうぞ。

心・精神の病の原因と薬の常識崩壊?「今までとは異なる新たな認識」の研究結果

 

 

 

遺伝子のニュースに関しては、医学的な病気に関する発見や人間に特化した科学的研究や、生物学的な進化や生命の起源に関するニュースなどを当ブログでは紹介しています。今回は遺伝に関する二つのニュースを以下に続けて紹介します。

 

「RNA元年」 より引用抜粋

2014年は、RNAにとって20年前のヒトゲノム全読み取りで大騒ぎした年と同じになるのではないか。あれほど持てはやされた全ヒトゲノム読み取りは、期待された結果が出ず失望に変わった。

その原因は、専門家がRNAを単にDNAやタンパク質の下働き程度に考えていたためであった。今や専門家はRNAの重要性に気付き、来年はRNAの研究が加速することが予想される。
(中略)
ジャンク遺伝子と呼ばれるDNAの98%部分は癌、心臓病、糖尿からアルツハイマー、自閉症、統合失調症等の神経障害まで関わっているらしい。

これらの病気の多くが単にタンパクをコードする遺伝子の変異起きているのではないから、今まで専門家は間違った場所を探していたのだ。

製薬会社もこの新しい遺伝子分野に強い興味を示している。RNA関連の新薬開発はそう簡単でないが、思わぬ進歩が飛び出るか知れない。

RNAのもう一つの大きな期待は、生命の起源に迫れる可能性だ。リボゾームのコア部分はアミノ酸をつなげる役割をしているのイスラエル・ワイズマン研究所のアダ・ヨナス氏が発見している。

彼は、このコアが地球上の生物すべてに共通している事実に注して、ここから生命の起源に迫れるかも知れないと言う。 – 引用ここまで- (続きは下記リンクより)

引用元⇒ RNA元年 

 

「遺伝情報を使って医療、そして予防を変える」より引用抜粋

これまでの医療では、同じ病気の患者さんには同じ種類の薬が同じ量だけ投与されてきた。その結果、症状が改善する人がいる一方で、副作用が出る人や重症化する人も出てしまう。

薬が効くかどうか、副作用を起こしやすいかどうかは、一人一人の遺伝情報の違いが関係しているのだ。

統合生命医科学研究センター(IMS)の疾患多様性医科学研究部門では、遺伝情報の違いに基づいて薬の種類や量を選択し、一人一人に最適な医療を行う“オーダーメイド医療”の実現を目している。

「患者さんの役に立つ研究をしたい」と語る久保充明グループディレクターに、オーダーメイド医療、さらには一人一人に最な予防法をアドバイスする“個別化予防”の実現を目指した研最前線を聞いた。– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)

引用元⇒ 遺伝情報を使って医療、そして予防を変える

 

遺伝に関する基礎知識の理解、そして近未来の医療となるだろう「オーダーメイド医療」に関する基本的な知識が得られるサイト・ページを以下に紹介しておきますね。

 

オーダーメイド医療の実現プログラム

 

 

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