「おひとりさま」を「楽しんでいる人」と「辛くて寂しいと感じる人」の今後に
「おひとりさま」は寂しいに決まっている、ぼっちの遠吠えだという考え方はもはや過去の時代の考え方ですね。 今はおひとりさまを積極的に楽しむ傾向の時代になっているんです。
全ての人はないですが、元々日本人は気質的に「おひとりさま」が向いている人が多いんじゃないか?と思うんですね。オタク文化なんかもそうで、おひとり生活が結構向いてるともいえる国民性なんですよね。
今までは時代の制約や生活上のやむおえない理由でそれが出来なかった、やりづらかっただけであり、出来るならそうしたいという気持ちが抑圧されていた人もいるのだろうと思います。
自己犠牲的であれどうであれ、とにかく生きるしかなかった時代には様々な制約があり、そうだからこそ「そこから解放されたい」という「人間の自然な欲求」が、時代のスタイルを変えていくわけですね。
それはどこの国であれ時代の文化や生活スタイルなどが変わる時のひとつの原動力でしょう。
そして時代がその欲求を満たす条件に追いついた結果そうなってるわけだから、無理やりそうなったわけでもなく極自然な流れだとも思います。
まぁみんながみんなそれだけの理由でもないでしょうけど、おひとりさま時代を楽しく生きるポイントは「ゆるい繋がり」があるかないかですね。
友達や仲間はそれぞれいて、自分は自分の時間や仕事を大事にしているというのであれば、それはなかなか贅沢なことではないですか?
ですが「ゆるい繋がり」なり何らかの人との繋がりがないと「ただの孤独」になってしまうので、そういう場合はよっぽど孤独慣れしてるとかでないと完全な孤独状態というのは誰でも耐え難いものなんじゃないですかね。
ここで世界でも増え続け上いる「おひとりさま」のために参考になる記事を二つ紹介しましょう。
「日経ウーマンオンライン」 より引用抜粋
「アメリカのおひとりさまはこう生きる 2012年10月11日 全米大ヒット本『Going Solo』著者インタビュー」
“おひとりさま”は日本に限らずアメリカ、ヨーロッパでも年々増え続け、グローバルレベルで増加中!この変化に着目したのが、全米でヒットした本『Going Solo』の著者で、ニューヨーク大学教授であるエリック・クリネンバーグ博士。
(中略)
今年2月に米国で出版されるや大反響を呼び、The NewYork Timesなど大手メディアからも注目を浴びた1冊の本がある。『Going Solo』――。7年前から全米7大都市で、ひとりで暮らす男女約300人にインタビュー調査を実施、“おひとりさま”の増加の背景や、実情に迫った内容だ。
文献や統計に基づく社会学的な分析と併せて、様々な年齢層や階層の人々の実体験が語られているのも、この本の大きな魅力となっている。
著者は、ニューヨーク大学で社会学を教える、エリック・クリネンバーグ教授。アメリカの場合、調査によれば、結婚している人は成人の51%、全世帯に占める単身世帯の割合は28%にまで増加している。
今回は同教授に、アメリカのおひとりさまの実情や、日本のおひとりさまに向けての不安解決策を教えてもらった。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元 ⇒ http://wol.nikkeibp.co.jp/article/column/20121007/136664/?P=1&ST=career
「PRESIDENT Online」より引用抜粋
「緊急提言!「男おひとりさま」の活路とは?」老いるということは自分が弱者になること。「弱音を吐ける相手」づくりを
既婚の男性でも、離婚や死別で予期せずして「おひとりさま」になる可能性があります。「再婚すれば」などと甘い考えは捨てるべきです。再婚市場はどんどん狭くなっていますから。おひとりさまに欠かせないのは、カネよりもヒト。カネで人間関係は買えません。家族持ちでも孤独な人はいます。逆に一人暮らしでも友達が多い人は孤独ではありません。
金持ちや家族持ちより“人持ち”が大事です。
では、肝心な「ヒト」はどこにいるのか。昔の仕事仲間と一緒にいても、ノスタルジーにふけるだけで、自分が惨めになる。肩書に反応して集まってきた人たちは、肩書がなくなれば去っていきます。
仕事仲間は仕事とともに去りぬ、と割り切りたい。男性は、お互いを値踏みし合う序列意識が特に強く、老後のサークルや町内会でも会長だの幹事だの役職にこだわります。
– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元 ⇒ http://president.jp/articles/-/3432″>http://president.jp/articles/-/3432
「おひとりさま」が辛くて寂しいと感じる人の今後に
おひとりさまは今後も増え続けるでしょう。それは今が豊かで便利な時代だからでもあるのでしょう。これが貧しく生活困難な国ではそうはいきません。
結婚する男女が減っているのも「そうしなくても生きていける時代」になったからとも言えるし、
また人それぞれに他者との濃い関係性が「心の安定や幸福」に繋がる場合や「成長や学びになる」場合と、単に「一方的な束縛や自己犠牲的なもの」になる場合もあり、そして最悪の場合、濃い関係性が「精神破壊的なもの」なることだってあります。
(ただ別の面では、「個人主義化が加速し少子化も進んでそれで国は維持できるのか?」という現実の話もあるでしょうが、今回はそういうテーマではありません。)
他者との濃い関係性が常に素晴らしいというような、誰にも当てはまるような幸福の公式や型はありません。 昔はそんな「幸福の形」の人それぞれの最適化の選択肢が少なかっただけであり、
また「人はこうあるべき」という同調圧力も強かったのですね。ですが、完全に人との濃い関係性を持たないというのはやはり精神衛生上良くないと私は感じます。 勿論、関係性を持ちたくても持てない方もいるだろうとは思います。
その場合、無理に仲間を作ろうとか力まずに、趣味などで相性の合いそうな人とゆるく繋がっていくような機会を作ると良いと思いますね。
互いを比較し合ったり見栄を張りあったりの関係ではなくて、自然に好きな事が同じというのは、疲れない関係です。
そういう仲間が集まるような場は今は昔よりも多いので、力まずにゆるく繋がっていけば良いと思います。
あまりリアルでの濃い友達付き合いや人間関係のバランス感がない人の場合は、ソーシャルのような極端なイメージの暴走が起きやすいバーチャルな関係性に突き進むよりも、サークルとか実際にリアルに人が集まり、徐々に打ち解けていけるようなもののほうが良いでしょう。