「ハープ・セラピー」 ハープ曲とクラシカルクロスオーバーの癒し
今回は音楽療法のひとつである「ハープ・セラピー」の紹介と、ハープ曲・奏者の紹介、そしてクラシカルクロスオーバー系のアーティストや音楽に関する名言などを幾つか紹介しています。
ハープセラピーは「音を介したスピリチュアル・ケア」のひとつでありますが、そのような楽器は「ハープ」だけでなく、例えば以前紹介した「リュート」も、心を癒す古楽器として「音の薬」のような治療的役割を持っていたんですね。過去記事 ⇒ 音楽・旋律の深い癒しと回復効果
そしてハープの素晴らしい倍音とゆらぎは、新年最初に書いた記事で紹介した「琴」の音色と共通点が多いです。⇒ 現代音楽と和楽器の融合 「箏・津軽三味線 美しき倍音の癒し」
「ハープ・セラピー」 より引用抜粋
竪琴(ハープ)による音楽は、紀元前の昔から癒しの「薬」として用いられてきました。失われていた伝統が現代によみがえったとも言えるハープ・セラピーは、
ひとりの病人のベッドサイドで、その人のその時の状態に合わせた音楽をハープで奏でる、対人ケアです。治療や回復をめざすものではなく、ハープとともに患者さんに寄り添い、1 対 1で患者さんと「共に
在る」ことを第一の理念としています。ハープ・セラピーは、20 世紀の終わりごろから米国を中心に、従来の音楽療法とは一線を画した形で広まり始めました。– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
引用元⇒ ハープ・セラピー
他・参考用サイト⇒ 「音楽療法」とハープセラピー
ではここから、動画と名言を続けて紹介していきますね。
音楽とは、知恵よりも哲学よりも、更に高度の啓示である(ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン)
まずはイルマのピアノ曲「River Flows In You」をハープでcoverする「Maxine Molin Rose」 さん。ハープの澄んだ綺麗な音が空間に優しく響きます。
River Flows In You (Yiruma) – Bella’s Lullaby (Twilight)
次はスメタナのモルダウをハープでcoverする「Valérie Milot」さんの動画です。柔らかく美しい旋律が風に流れているかのような音のゆらぎと癒し力です。
B. Smetana: Vltava (Moldau) – Valérie Milot, harp/harpe
音楽を聴くということは、単に耳で聴くという以上の、それとは違った何かである(エルンスト・クルト)
音に打ちのめされて傷付くものはいない、それが音楽のいいところ(ボブ・マーリー)
次は、私のお気に入りのハープ奏者「Viviane Nüscheler」さんの名曲coverを紹介です。「Viviane Nüscheler」さんはヒット曲・名曲のハープcover演奏を幾つもYouTubeにアップしています。
今回、彼女の動画を五つも紹介しているのは、誰でもとてもわかりやすく聴きやすく、ヒーリング効果の高い音と映像だなぁと感じたからです。
先に紹介の素晴らしいハープ演奏者たち同様に、この方もセラピストやヒーラー系の仕事としてハープを弾いているのではなく純粋にハープ演奏者のひとりなのですが、にも関わらずセラピストやヒーラーの感性を感じます。
Nero – Two Steps From Hell (Harp Cover)
では、ハープ奏者紹介のラストはリトアニアのハープ奏者であるAiste Baliunyte(アイステ・バリューニテ)さんです。彼女の演奏を見てその音の生命力を聴いていると、創造性が刺激されます。
“Toccata” by G. Connesson (harp – Aiste Baliunyte)
クラシカルクロスオーバーの癒し
受け入れる心になるまでは、音楽も意味のない騒音にすぎない(パウル・ヒンデミット)
ここから先は、クラシカルクロスオーバー系の曲・アーティストの紹介です。まず最初に紹介するのはThe Corrs( ザ・コアーズ)です。
アイルランド出身のコアーズの音楽スタイルは、伝統音楽のケルトとポップスを融合させたアコースティックなロックスタイルですが、
クラシカルクロスオーバー系の音楽の要素を含んでいるとも言えるでしょうね。清涼な旋律は癒し度が高いものが多かったです。残念ながら現在は活動休止状態なのですが、デビュー当時からよく聴いていたお気に入りバンドなので紹介することにしました。
個人的には初期のころのアルバムが良かったですね。
The Corrs – Runaway [Official Video]
次に紹介のボンド(bond)は2001年に結成の女性バンド(オーストラリア人とイギリス人の女性4人)。弦楽四重奏と現代ロックを組み合わせた音楽スタイルはパワフルで、エンターテイメントとして面白いです。
BOND ‘DIABLO’
次に紹介の「Bárbara Padilla」さんは、日本では殆ど知られていないクラシカルクロスオーバー系の女性シンガーでしょう。潤いと伸びのある優しく豊かな声の持ち主です。
Bárbara Padilla – Tu Sei – Moon Moosic Records
耳に聞こえるメロディは美しい。だが聴こえないメロディはさらに美しい(ジョン・キーツ)