止まない雨の癒し 影と輝きの歌・詩 旋律と瞑想のイメージ効果
梅雨に入り、雨の日が多くなりましたね。気圧の変化、季節の変わり目、人間関係・環境の変わり目(入学・卒業・引っ越し・転職・昇進・リストラ)など、現象の変化・変わり目には心身のバランスを崩しやすいものです。
梅雨や雨曇りの日が苦手という人もいます。過去にこのことに関連した記事を書いているので参考にどうぞ。⇒ 桜の歌と季節の変化を楽しむ心
今日は、「雨」「影と輝きの・詩」をテーマに、幾つかの歌・旋律の動画の紹介と共に、私の過去に書いた三つの詩「止まない雨の中で」「在ることの輝き」「思い出すと、いつも」を紹介します。
今回の記事は「うつ」だけでなく、精神的ストレス・不安などの癒しを対象にした内容で、「禅・瞑想」のカテゴリーの内容も少し含む内容です。副交感神経(陰・静)のみに偏り過ぎないよう、歌・旋律の選曲には陰・陽・静・動・熱の質の変化を意識して選んでいます。
まず最初は、 私の好きなショパンの「雨だれのプレリュード」の動画を紹介します。演奏はホロヴィッツ(Horowitz)です。素晴らしいピアノの旋律ですね。
Chopin Prelude Op.28 No.15 (Horowitz)
詩 「止まない雨の中で」
しんしんと ただ雨は降り続いていた そしてただそこに居続けた人は笑っていう 何故そこにいるの? 何故傘をささないの? 僕は答えた 雨は冷たく暗い でも雨には雨の優しさがあるから
雨の詩が 心の中に染み渡るまで 僕はただそこにいた
止まない雨はないよ 誰かが日向の鮮烈な充実感の中でそう言う 僕は答えた 雨に打たれ続けるよ 雨が僕の友となるまで
そんな暗い何もないところで何をしているの? 誰かがそういった 僕は思った 光と満足だけしか追わない心は 光が影に支えられていることを知らず 片面の平たい真実だけを振りかざす
影と虚無のその奥に在る澄んだ輝きを 見たことがないんだね.. 雨の中に咲く花の その静かな輝きを
次に紹介の動画はピアノの癒しの旋律ですが、静かに禅・瞑想をするのに適しています。禅・瞑想は基本的には副交感神経のはたらきを促進する方向性です。
強い不安感がある方、イライラ・ピリピリ・セカセカして落ち着きのない方、意識が濁って鈍重な時などに、夜・眠る前の時間に行うとよいでしょう。
この曲は安らぎと癒しの旋律なので、 旋律を聴きつつ、同時に「安らぎ・暖かさ・至福・広がり・愛・清涼さ・やさしさ」などの言葉から想像できる感覚をイメージすることで、心理効果があり、
過去に上記の言葉に該当するような記憶があれば、それを思い出し、意識の空間に「その感覚を広げていくイメージ」も良いでしょう。
Beautiful Long Time Relaxing Piano (River Meditation)
詩 「在ることの輝き」
自我が分離した意識の塊の中で 全てが内閉化した眼差しは 「在ること」の輝きを見失う
在ることの輝きを見失う時 人はそれそのものから離れ、自身と分離した虚像が歩き始め 果てなき虚像の満足と獲得へと向かう そして意識は鈍く重くなり 命は枯渇し冷えていく
「宇宙の詩・地球の詩・人の詩」の三つの詩が調和した旋律が 「今」という瞬間の中に流れている
過去から未来に運動する虚像から離れた瞬間 その旋律が響いてくる それに耳を澄ますなら意識は鮮明になり軽く伸びやかになり 命は活力に満ち 暖かくなる
西村由紀江/やわらかな朝の雨 : Yukie Nishimura -Tender Morning Rain (Cover)
詩 「思い出すと、いつも」
思い出すといつも心に少年がいる 全てが変わるようで 何も変わらない世界を見つめている
思い出すといつも澄んだ空が在る 何も変わらないようで 全てが変わっている世界を見つめている
思い出すといつも夢がある ここに降る雨が ここにある輝きが そのままであることを
思い出すといつも「私」がある 「全ての起きていること」を「私」に起きていると思い込む「私」
思い出すといつも心に風が吹いている 「私」と思い込んでいるものが どこにもいないことを
思い出すといつも心に光が射している ただ在ることのなかに全てが表現されている今と共に
雨のち晴レルヤ/ゆず〔混声3部合唱〕