親子・家族の名言集
家族の心理学、今回は親子・家族の名言集です。私が特に意味深いと感じた、そして好きな名言をピックアップ紹介します。
以下の五つの名言は、このブログでの家族の心理学の考察のメインとなる要素をシンプルに表現している名言です。
家庭とは、人がありのままの自分を示すことができる場所である(モーロア)
君が君の両親を取り扱うように、やがて君の子供は君を取り扱う(タレス )
親は何かあると非難されるが 親になる訓練は誰も受けていない(トーマス・ゴードン)
両親ほど最も自然にして最も好適な教育者はいない(ヘルバルト)
私を作りあげてくれたのは、母だった。母は私を理解し、性質が向いている方へ進ませてくれた。もし母が私を認めず、信じてくれなかったら、とても発明家にはなれなかっただろう(トーマス・エジソン)
子供たちのことで何かを直してやろうとするときにはいつでもそれはむしろわれわれのほうで改めるべきことではないかとまず注意深 考えてみるべきである (ユング)
人間にとって、「親」という存在は全ての始まりです。なのでこのブログでは「親子」の関係性にとても重点を置いています。
と同時に親もまた「親になる訓練」を受けたわけではなく、同じくひとりの人間なのです。つまり「人間とは何か?」を問い「意識と無意識の関係」を理解することなしに、問題の本質は見えてこないのですね。
「帰る家がない人」、「心落ち着く家庭や家族の状態ではない人」も世に沢山存在します。
平均的な普通の家庭・家族の目線だけで語れないことも沢山あるでしょう。そして平均的な普通の人間観だけでは支えられない現実も沢山あるでしょう。
ですが、環境がどうであれ、時代がどうであれ、生まれてきた子供たちが「生まれてきたことを悔やまない人生」「生まれてきて良かった」と思える人生にしてあげることが、大切で意義のあることには変わらないでしょう。
子供は、親しみに満ちた雰囲気の中で育つと生きることは楽しいことだと知る (ドロシー・ロー・ノルト)
平和な仲のよい夫婦ほど お互いにむずかしい努力をしあっているのだと云うことを見遁(みのが)してはならない (野上弥生子)
たいていの母親は「乳」を与えることはできるが、「蜜」も与えることのできる母親はごく少数しかいない。蜜を与えるためには、母親はたんなる「良い母親」であるだけではだめで、幸福な人間でなければならない。 (エーリッヒ・フロム)
子ゆえに迷い、子ゆえに悟る。 (坪内逍遥)
人はいずれは死にます。どんな人でもいずれ生死の別れの日が来ます。「自他の死とどう向き合うか?どう弔うか?」そして「どのように、生きてあるものと死んでいくものを心の中で繋げていくか?」
このことが未整理で曖昧であると、人は突然の別れに全く対応出来ず、死に問題や生の意味に迷い、そして「残された者」はその後の生を上手く調和できなくなるのです。
人と人との関係の中には、人生同様に始まりと終わりがあり、そして生死の問題が必ず含まれているんですね。ですので部分に区切った時の中だけで全てを判断するのではなく、「生」という全体性の中で「関係」を見つめるという視点も同時に必要なんですね。
人は他人と暮らすために生まれてくるようなものさ 親と暮らす時間はごくわずかだよ 親にとって都合よく暮らしていく子供に育てるのではなく 他人と心地よく暮らすことの出来る子供に育てなきゃ (神津善行)
天は万物を生みて所有せず、育ててこれを支配せず。 (老子)