体で伝え 体で感じる心 心身を整えるエクササイズ(バレエ編)
日本には「からだ言葉」というものがあります。その数は千を超えていますが、一部を紹介するなら、
肌が合う 胸が詰まる 胸が躍る 胸が高鳴る 胸を打つ 胸を撫で下ろす 腹が据わる 腹が立つ 本腰を入れる 腰を据える
などです。今日からしばらく、今までこのブログで沢山書いてきた脳科学的なアプローチとは真逆の、「身体の心」というものをテーマに書いていきます。今日はその第一弾です。
「身体の心」に関する心理学的な検証と詳細な分析に関してはまた次回に記事を書きます。
今日は「頭だけでは人は心・精神も世界の立体性も理解はできない」ということと、「言葉・理屈・科学だけでは人の心は豊かに育たない」、ということを「バレエ」を題材にして書いていきます。
マリウス・プティパは、現在のクラシック・バレエの基礎を確立させたロシアの天才振付家で、誰でも知っている不朽の名作である「眠れる森の美女」「くるみ割人形」「白鳥の湖」という三大バレエをチャイコフスキーと組んで確立した現代バレエの創始者です。
バレエの原型はイタリアのルネスサンス期に遡るそうですが、身体に込められた心の表現は、古来から言葉以上に深いものを伝えていたんですね。
ではここで、モダンバレエの「うまさきせつこ」さんの記事を紹介します。 体で感じ体で理解する、そういうことのエッセンスがよく伝わる文章ですね。
「体の知識と意識は心も育てる うまさきせつこのボディコントロール」 より引用抜粋
私のところでは、 子供の時から20年以上、私のところに通ってきてくれている研究生がいます。
こんなに長く続けてくれるとは、指導を始めた当初は考えもしていませんでした。 それこそ、少女から思春期、大人になるまでの過程を見てきました。
(中略)
相手の立場なら自分はどうするか、体と体のコンタクトで 相手の体のエネルギーの流れを感じながら、自分もそれに反応する、 という練習をよくしますが、 これをしていると、自分の体の整え方、合わせ方がわかります。と、同時に相手がしたいことも感じられるようになります。 体のことを意識していると、周りの人のことが見え、感じられるようになっていきます。
この人たちは非常によく気がつき、どこに出しても褒められます。 もちろん、新しい知らないことがある度に 「こういう時はこんなふうにするよ。こんな場合もあるよ。」 と伝えてきましたが、今はマナーのこと、気配りの仕方を言うことはありません。
常に「周りを感じる」ことをしているので、自分自身で 考えることができるのです。
周りを見て感じ取ることができる、と言うのは想像力がしっかり働いているということです。 この人たちと付き合うのは楽しい。 「感じ取れる」ことは美しいと思います。– 引用ここまで- (続きは下記リンクより)
体を整えるエクササイズ
うまさきせつこさんは「ボディコントロール」というエクササイズを教えています。この動画は非常にシンプルに、「姿勢」「力のバランス」など、
健常者にもリハビリにも役に立つポイントを動画で解説しています。参考にどうぞ。⇒ 馬崎節子
記事の終わりに一曲紹介、私の好きなバンドのひとつである「MONKEY MAJIK」のPVです。
言葉によるストーリー内容の説明は一切ありませんが、女の子二人の世界の詩を「体の動き、姿勢、表情とバレエ」を通して感じさせる構成になっていて、テーマに合っていたので紹介することにしました。
MONKEY MAJIK / 「If」Music Video映像