音楽療法 クラシックの名曲の癒し うつ・不安神経症・神経衰弱・心身症
今日は音楽療法のクラシック版を紹介します。動画の後に続けて、ポドルスキーの音楽処方曲目リストの表も作成してあるので参考にして下さい。
※ 音楽療法というものがうつや不安神経症に絶対確実に有効というようななエビデンスがあるわけではなく、あくまでも「補足的なもの」という位置づけです。
〇 音楽療法がもたらす効果とは?
〇 うつ病に対する音楽療法
ポドルスキーの音楽処方曲目リストはうつ・不安神経症・神経衰弱・心身症に対応する曲をクラシック曲から振り分けていますので、クラシックが好きではない方は参考にはならないかもしれません。
私はクラシックが好きなので、ポドルスキーの音楽処方曲目を一通り聴いて確認してみましたが、
私にはもっと他に好きな曲があり、また「うつ病ならこっちの曲の方がいいんじゃないか?」と個人的にはそう感じるような部分も多少ありましたが、
それは個々の好き嫌いや相性にもよって変化するので、こだわるようなことはないと思います。基本的に良い曲が多いので、ポドルスキーの音楽処方曲目から好きな曲をまずひとつピックアップ紹介しますね。
( 選んだ曲「ショパン/ノクターン」は音楽処方曲目の中で「神経衰弱」に良いとされている曲になります。)
ショパン/ノクターン第1番,第2番
ポドルスキーの音楽処方曲目リスト
●音楽受容性の個人差古典的な音楽療法として、 ポドルスキーの音楽処方曲目リスト(Edward Podolsky(ed.) “Music Thrapy” 1954) が良く知られています。
音楽の及ぼす心理的効果や受容性には、その国の音楽風土、個人の音楽の嗜好、心身の状態などにより受容性に個人差がでるため、音楽では薬と同じような作用機序を適用することは困難であり、公式通りにはいきません。
重要なのは「同質の原理」で、気分や精神テンポに合った音楽を使用します。例えば、憂鬱な状態であったなら、まず憂鬱な音楽をかける。
それから、だんだんと明るい方にもっていくようにする。憂鬱だから元気にしようとして、いきなり明るい曲を聴くのは良くないといわれています。従って選曲は、その時の気分に合った、好きな曲を聴くのが基本
です。
※参考・引用 ⇒ ポドルスキーの音楽処方曲目リスト
(表:ユーチューブ動画リンクあり)
◆ うつ状態の音楽処方 ◆ | ◆ 不安神経症の音楽処方 ◆ |
● リスト:「ハンガリー狂詩曲第2番」 ● スッペ:「詩人と農夫」序曲 ● ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲 ● シベリウス:「フィンランディア」 ● その他 ・ワーグナー:「パルシファル」前奏曲 ・モーツァルト:「劇場支配人」 ・ ミロー:「謝肉祭」 ・ オッフェンバッハ:「トロイのヘレン」 ・ プロコフィエフ:「シシリア組曲」 ・ プッチーニ:「妖精の女王」 ・ レスピーギ:「ローマの祭」 ・ ロジャース:「オクラホマ」 ・ スメタナ:「ワレンシュタインの陣営」 ・ J・シュトラウス:「古きウィーンの音楽」 ・ リムスキー=コルサコフ:「シエラザード」 | ● ボロディン:「第2交響曲」 ● デュカ:「魔法使いの弟子」 ● その他 ・ ビゼー:「幼児の遊び」 ・ バルトシュ:「町人貴族」組曲 ・ ベルク:「抒情組曲」 ・ ブリス:「ゴーバル家の奇蹟」 ・ ボッケリーニ:「イ長調交響曲」 ・ シャブリエ:「ポーランド・ダンス」 ・ ガーシュイン :「キューバ序曲」 |
◆ 神経衰弱状態の音楽処方 ◆ | ◆ 心身症の音楽処方(胃腸障害/高血圧) ◆ |
● ベートーヴェン:「プロメテウスの創造」 ● ショパン:「ノクターン」 ● ドビュッシー:「選ばれし乙女」 ● グリーク:「抒情組曲」 ● ヘンデル:「水上の音楽」 ● リスト:「メフィスト・ワルツ」 ● その他 ・バッハ:「コーヒー・カンタータ」 ・ ブラームス:「マリアの歌」 ・ ブリテン:「ピータークライムス」 ・ クープラン:「劇場風の合奏曲」 ・ ドヴォルザーク:「フス党」 ・ グリンカ:「六重奏曲」 ・ ハイドン:「ト長調のトリオ」 ・ フンメル:「七重奏」 ・ ファリャ:「スペインの庭の夜」 | ・胃腸障害の処方 ● バッハ:「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調」 ● ベートーヴェン:「ピアノ・ソナタ第7番」 ● その他 ・ サティ:「梨の形をした三つの小品」 ・ ブラームス:「ピアノ・トリオ ハ長調」 ・ バルトーク:「ヴァイオリン・ソナタ」 ・ モーツァルト:「ソナタイ短調」 ・ プロコフィエフ:「組曲夏の日」 ・ ラヴェル:「ワルツ」 ・高血圧の処方 ● バッハ:「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」 ● バルトーク:「ピアノ・ソナタ」 ● ベートーヴェン:「ピアノ・ソナタ第8番」 ● ボロディン:「4重奏曲第2番ニ長調」 ● ブラームス:「4重奏曲第1番ト短調」 ● ドビュッシー:「ピアノの為に」 ● その他 ・ ボッケリーニ:「フルートと弦楽のための協奏曲ニ長調」 ・ ブルックナー:「ミサホ短調」 |
⇒ 音楽療法パートⅡ