集合知の科学的活用

 

今回は「集合知」がテーマです。記事の後半では「集合知の科学的活用」に関する講義動画を紹介していますが、これは「情報学」の講義であり、

 

「情報」とは何か?という定義と、情報溢れる現代社会において、その適切で有効な科学的活用とはどういうものか?を理解するための参考になればと思います。

 

例えばこのブログも「集合知」をコンテンツに取り入れていますが、集合知は扱い方次第で有効にもなれば、逆に思考の混乱・脱線の原因にもなります。

 

集合知が正しくなる条件は、「推測方法の多様性」が、精度の高い集合知の決め手になるのはある程度正しいでしょう。そして「はっきりした事実・正解・証拠が存在する現象」を多数の人が予測・検証・分析する場合には、集合知が有効に作用する可能性は高いでしょう。

 

さらに加えて、より正解がえられやすい条件というのは、「推測を行うメンバーの推測モデル」の「多様性」だけでなく「それぞれが自立的で質の良い主観」を条件に持つ時であり、

 

単に意見の数が多ければ良いとか、集団で決めれば何でも正しい・正確というわけではなく、実際には集団浅慮によって逆に何もまとまらない、かえって混乱を深めるだけの烏合の衆の集い・衆愚の罠も存在します。

 

そして心理学的にも、多数派への同調心理によって過剰に集団同調性バイアスがかかると、「みんなの意見は正しい」が過剰・過信となり排他性を高め主張がエスカレートし集団暴走したり、思考停止になって多くの人が判断を誤ったり、「集団錯覚・集団ヒステリー」に陥ることもあります。

 

集団浅慮の研究で有名な心理学者アーヴィング・ジャニス 氏は、「集団凝集性が高く、クローズドな環境である、あるいは外部からのプレッシャーが大きい時など、いくつかの条件が重なった時に、集団浅慮が発生しやす」と指摘しています。これに関しては以下の二つの記事を参考にどうぞ。

 

〇  個人か集合知か–知の巨人からの警鐘

〇  意見共有で「集団の知恵」が低下:研究結果

 

2018 追加更新で、もうひとつ外部サイトの紹介です。シンガポールのゲーム開発者・Nicky Caseさんが開発したWebサイトでは、ゲーム感覚でネットワーク理論が学べます。以下リンク先にてどうぞ。

 

〇 『群衆の英知もしくは狂気』

 

 

ではそもそも情報の役割意味とはなんでしょうか?そしてどのようにそれを使うならば、この情報化社会で有効に役立てられるのでしょうか? その辺りのことを西垣 通 教授がわかりやすく丁寧に解説してくれます。「集合知」は面白く、そして深いテーマなんですね。

 

以下に、各動画のテーマをピックアップして画像で引用紹介していますが、このような内容の講義ですので参考にしてください。動画は一番最後にリンク紹介しています。

 











 

「第6回全国高等学校情報教育研究会全国大会」講演

「文と理をむすぶ情報教育:基礎情報学からのアプローチ」(13/13) 西垣 通(東京大学名誉教授/東京経済大学コミュニケーション学部教授)於:京都大学百周年時計台記念館 百周年記念ホール

「集合知」に関する立体的で詳細な講義内容であり、情報化社会に中でどうように情報と向き合い活用するか?という点でとても参考になります。「以下のリンク先にて動画が見れます。(1/13~13/13)」」

1/132/133/134/135/136/137/13
8/13
9/1310/1311/1312/1313/13

 

 

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